良い家庭教師を見分けるポイント

合格への道

集団塾に通っていても結果が出ない、そうなるとマンツーマンで行える家庭教師(個別でも可)などに指導を頼みたくなると思います。しかし、どういった人が良い家庭教師なのか、SNSなどでも宣伝が多く出ている中どう選べば良いのか難しいですね。今回はそんな時の見分けるポイントをお伝え致します。

良い家庭教師のポイント

いきなりですが、良いかどうかを見分けるポイントはありません。のっけから申し訳ありません。
中学受験を確実に成功する方法が無いのと同じように、必ず上手く行く講師や家庭教師はいません。
受験には天の運が関わってきますので。

ダメな家庭教師のポイント

確実に成功する方法は無くても、確実に失敗する方法はあります。それと同じようにこういった人に家庭教師を依頼すると確実に失敗するだろうポイントは沢山あります。

①大学生

これは大学生の能力が低いと言っているわけではなく、問題は経験値です。大学受験などと違い、中学受験は未熟な小学生が過酷な中学受験に臨むという非常にアンバランスな状況です。そこには、ただ問題の解き方を教えるという以外に受験への取り組み方なども指導していかなければなりません。集団塾のアルバイトでも大学生は沢山います。私なんかよりもよほど頭の良い大学生も沢山います。ですが、こと指導力となるとほとんどの大学生は厳しいです。指導経験が少ない以上仕方無いことなのでしょう。
ちなみに問題の解き方も中学受験は独特です、それを必要なレベルまで身に付け指導できる大学生は見たことはありません。

②何でも指導できると言う人

私はこれが一番最悪な講師の典型だと思っています。
何でもというのは、縦軸で言えば中学・高校・大学受験、横軸で言えば複数教科を指導できると言うことです。嫌悪しているのではっきり言いますが、こんなこと出来る訳ありません。
これは、その科目を指導できるではなくその科目を知っているが正しい意味でしょう。スポーツで例えるなら、全く別のスポーツである野球と水泳の両方をプロになるための指導が出来ると言っている人です。こんな人を信用して子供の指導を依頼しますか?それと同じことです。

スポーツだと信用する人は皆無なのに、何故勉強関係だと出来ると思ってしまうのか。それは似ていると思うからでしょう。それが勘違いです、例えば陸上競技で100m走と400m走を似ている競技だから同じコーチが教えることが出来ると思われることと同じです。受験と同じ大会を目指すレベルでこのような考えを持ち、『出来る』と言うようなコーチに習うなら勝てるわけありません。

中学受験は高校・大学受験と大きく異なる様相を呈するものです。全く別物と言って差し支えありません。
他には、主要4科目や5科目などの言い方をするので混同するのかも知れませんがもちろん全く別物です。仮に複数科目を家庭教師として家庭の求める志望校へ持っていける実力があるのならば、すでに自分で塾なりを作り大評判になっているでしょう。それぐらいこの業界内では凄まじいことです。もちろん、我々はそんな凄まじい人物を噂でも聞いたことはありません。その事実が無理だと物語っているのでしょう。

そもそも、学校の先生ですら中学校以上は各科目専門です。小学生までが担任が全ての教科を行うわけです。つまり、色々と指導出来るという人は小学校の授業レベルで自分はやっていると言っているのと等しいわけです。これでは厳しいでしょう。

だから私は色々指導出来ると言っている人は決して信用致しません。

③家庭教師しか経験がない人・中学受験進学塾での経験がない人

集団授業の講師をしていたから良いという訳ではありませんが、家庭教師しか指導経験がない人は非常にマズいと思います。その理由は大学生の時にも挙げた圧倒的な経験値の不足です。
家庭教師を週6日行ったとしても、最大で20〜30人を指導するので精一杯だと思います。実際はこれほどの人数を抱えている人など数えるほどしかいないと思いますが。
これを集団塾だとしたら、私は毎年受験学年を200名前後指導しています。もちろん、家庭教師と集団授業は違うものですが、指導の主となる「授業」での違いはそれほどありません。つまり年に指導経験が10倍ほど違ってくるのです。これでは家庭教師のみを長年続けられたと言う人がいても大学生と変わらない経験値ぐらいしか持っていないということになってしまいます。これでは厳しいでしょう。

そして、実際の経験がない人に指導を頼むことは効果的でしょうか。特に中学受験は非常に特殊なものです、内容も対象とする年齡も。その専門性は補習塾では絶対に経験を積めず、進学塾でなければ得られません。少なくとも、中学受験を専門としている集団塾で何年間も指導経験が無ければ価値有る指導は難しいでしょう。落とし穴として、上記の進学塾に在籍したといっても受験学年を担当していないレベルの人もいます。また、受験学年を担当したと言っても家庭の求めるレベルを経験していない場合も問題です。仮に開成が第一志望だとして、講師の選択肢として子供を開成合格に導いた経験がない講師に頼んでも厳しいでしょう。

④ポジティブなこと・曖昧なことしか言わない人

中学受験の第一志望合格者の割合は一般的に20〜30%ほどと言われています。つまり、大半の子供は第一志望に届かないのです。そういった過酷な競争の中で勝ち上がるには厳しく辛い時期・局面が必ずあります。それを乗り越える指導を行える講師は具体的な方法で対処します。逆に「なんとかなる」「頑張りましょう」などの楽観的な話ししかしない人は一見良く思えるかも知れませんが、方法論の無さの裏返しでポジティブなことを言っているだけでしょう。また、それと同レベルなのは何に対しても曖昧な返事しか返ってこない人です。これでは厳しいでしょう。

⑤対小・中・高と幅広い個別学習塾・家庭教師紹介会社やサイト

幅広い個別塾は中学受験には向かないと思います。何でも出来ると言う人と同じではありますね。さらに、優秀な家庭教師の人はそういった個別学習塾には在籍していないからです。これでは厳しいでしょう。

また、検索するとぞくぞくと出てくる家庭教師紹介関係はかなり難しいでしょう。基本的に登録した人を検索している保護者とマッチングしているだけのプラットフォームであることが多く、正直この中から優秀な家庭教師を探すことは砂漠で針を見つけるような作業になると思います。
私の周りでも本当に力のある講師は自分自身で生徒を呼んでおり、紹介会社やサイトに登録している人はおりません。

⑥オンラインのみを望む人

コロナ禍を通して生まれたオンライン授業、これは色々とメリットはありますが小学生には無理だと思います。大人ですらオンライン会議でだらけてしまう人が現れるのに、小学生がもっとだらけてしまうことは自明の理です。自分自身でも対子供、対大人の両方を経験しましたが無理だと結論付けました。

ちなみに、オンライン授業のメリットは講師側の手間の部分が多く、家庭側で言えば交通費を支払わなくても良いことぐらいです。つまり、授業のクオリティ面にはメリットは全くありません、むしろデメリットだらけです。それでもオンライン授業を望む講師はクオリティを考えていないということです。これでは厳しいでしょう。

⑦子供と保護者で評価が別れる人

少し難しいですが、子供は好んでいるが保護者的には疑問を感じる人ですね。これは、ただ子供に迎合しているだけの人の可能性がとても高いです。仮に成績が上がっているなら、千歩ぐらい譲ってアリかも知れませんがそうではないなら時間と費用の無駄です。子供のお守りを頼んでいないのならば、中学受験という目的から考えましょう。

保護者が行えるチェック方法

色々とダメな例を挙げましたが、実際に指導を依頼後も保護者が行える家庭教師のチェック方法があります。それは、目的である成績を上げ志望校の合格をどのように行うのかを家庭教師に確認してみることです。そして、家庭教師から返ってきた返答を大人の基準で納得できるか考えて下さい。論理的に可能かどうか、合理的に組み上げられているかどうか、現状への理解は適切かどうか、そういったことを考え納得できるかどうかを検証しましょう。
そして、その後にその家庭教師は有言実行しているか確認して下さい。この業界は結構口だけの人は多くいますので、任せっきりではなく保護者の方が継続的に精査することが必要です。もしそういったことを鬱陶しがるような家庭教師は期待するべきではありませんので、別の方を検討しましょう。
一生に一度の中学受験です、悔いの残らないように保護者の方が大人の目線で考えていきましょう。

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